レールの加工

製作・記事・写真:将軍様

 

Tomixのレールを組んでいて、どうしても解消できない長さというのが存在します。

一つの解消方法としては、

最近出た端数レールやらをパズルのように組む。

又はレールの”遊び”を利用して強引に繋げる。

などがありますが、それでもどうにもならない場合があります。

その場合の最後の手段として「レールを加工し、任意の長さに作り直す」という方法があります。

一昔のTomixレールでは不可能であった工作ですが、最近のTomixレールではそれが可能となりました。

その方法は以下の通りです。

写真のようにわずかですがはみ出ます。

長さにして約9mm…

コレを加工し、ぴったりな長さにします。

 

用意したレールはS280レール。

これを9mm詰めてS271レールに作り替えます。

詰める長さは任意ですが、加工後の見た目から

枕木との間を考慮した長さがベストです。

 

また、Tomixレールには中程の裏に球体のものが付いてます。

これはレールのズレを抑えるものですが、レール加工にはとっても邪魔なものです。

つまり、加工時にこの出っ張りに干渉しないようにしないといけません。

極力この出っ張りをさけてレールを選びましょう。

 

まずは片側(加工側)のジョイナーを取ります。

小さいのでなくさないように気を付けましょう。

 

適当な位置から道床だけ切断します。

この際の切断箇所は、抜いたジョイナー側から例の出っ張りまでの場所にして下さい。

 

するりと道床とレールを抜きます。

道床の切断面から、詰めたい長さ分を切ります。

 

いったん道床を戻して、長さが合っているかをチェックします。

若干きつめに見えますが、このあと切断面をヤスリで削るので、コレくらいが丁度良いです。

 

次にレールを詰めます。

道床を再び抜き、任意の長さにレールを切断。

切断後のレール面の処理も忘れないようにしましょう。

最悪の場合脱線の危険が発生します。

 

道床を戻します。

レールが道床から出ていなければOK。

各切断面のヤスリで仕上げます。

作例では若干切断しすぎましたが

「運転時ジョイント音が楽しめるじゃないか」

というプラス思考で目をつぶります(オイオイ

 

最後にジョイナーを戻して完成。

上が完成したレール。

したがこの加工で発生した不要品。

不要レール自体はレイアウトのどこかに生かせる場合があります。

保管しておくのも良いでしょう。

完成後のレール。

ぴったりとはまっています。

道床の切断面をもっときれいに仕上げれば、ぱっと見た目わからないくらいに仕上がるはずです。

 

その気になればカープレールにも応用が利きます。

なお、この加工を使えるのは、新しいファイン・トラックの単線レールです。

旧製品のレール(通称:茶道床)や、初期のファイン・トラック、ポイントレールには使えませんのでご注意下さい。

 

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